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グリーンカードの放棄

2017年04月02日

グリーンカードを取得することで、あたかもアメリカ市民と同じように、アメリカに住んで働くことができる。そうした権利が認められる反面、義務も伴う。表だけのコインがないのと同じで、表(権利)があれば裏(義務)もある。

グリーンカードを持っていることで、アメリカへの申告納税がついて回る。アメリカに住んでいてアメリカの所得があれば、アメリカに申告することには抵抗がないだろう。

時間とともに、アメリカに住んでいる人も日本に帰国することがある。またアメリカに戻るかもしれないし、老後はハワイでのんびり暮らそうと考えたり、アメリカに自由に入出国したいということになると、グリーンカードをそのまま継続する。

しかし、アメリカの税金を意識されないことがある。アメリカの課税は、市民権やグリーンカードという属人的な属性を基礎に行われる。

日本は属地的な課税を行うために、日本から離れると日本の税金の外に出ることもある。それ故に、アメリカも同じだろうと思うと間違えてしまう。アメリカは属人的な課税なので、アメリカ市民権やグリーンカードを放棄しない限り、世界中の何処に住んでいてもアメリカへの税金の申告はついて回る。日本で得た所得を日本で申告するのと同じように、日本で得られた所得であっても、アメリカにも申告をしなければならない。全世界所得課税を行うためだ。

日本にいてもアメリカに申告するのは大変だ。将来アメリカにもう一度住むと考えても、実際には日本に落ち着いてしまうと、グリーンカードは必要がなくなる。アメリカへの税金の申告義務を果たすことが重荷ならば、きちんとグリーンカード放棄の手続きをするべきだ。グリーンカードの有効期限切れは税務上はその放棄とはならない。

あるいは、グリーンカード持ち続けるならば、日本に住んでいても毎年、きちんとアメリカに申告を行わなければならない。

その義務を怠ると、無申告の状態になってしまう。

グリーンカードを放棄する・持ち続けるかはっきりさせて、それに伴う手続きをきちんと行う事が必要だ。アメリカの市民権でも同じことが言える。

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