夫婦が一緒に税金の申告を行う(夫婦合算申告)場合、夫婦は密接不可分のものとして納税に対する責任を負う。従って、いずれかの配偶者が税金を払うことができない場合、もう一方の配偶者はその税金の支払い義務を負うのが基本だ。
それゆえに、夫婦がしっかりとした信頼で結ばれていれば問題はない。しかしながら、そうでない場合もあり、離婚をするということもありえる。この場合、夫婦合算申告をした過去の申告に対して、離婚や別離をしてからその影響を受けることがある。
困ったことに、所得を誰が得ているのかと言うことは全く問題にならない。従って、別れた人に所得があり、もう一人には所得がなくとも、片方の人が税金を払わない(払えない)場合、もう片方の人が支払いをしなくてはならないことになってしまう。
そうなると借金を背負わされるような形になり、その借金が返済されるまで、前の配偶者の亡霊にまとわりつかれると言うことになりかねない。これが夫婦合算申告のネガテイブな面と言える。
十分に、申告書の内容を理解し、納税義務について理解して夫婦合算申告のサインをするべきだ。しかし、現実には、あまりにも多くの人が、内容も見ないで申告書にサインしている(サインさせられている)ように思えてならない。
サインをする時に、内容を理解できなかったら、きちんと内容を理解してサインするべきだ。サインをしてしまってから、知りませんとは言えない。こうしたことに巻き込まれ、英語の理解力や税法の知識がないために、経済的不利益を受けるようなことがあってはならない。
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