申告書でエラーを起こす発生率はどのくらいだろうか。IRSによれば20%から25%ではないかと言う。本当かどうかわからないが、この発生率は異常に高いと思える。ごくマイナーなエラーもカウントすればそうかもしれないが、普通に注意を払っていても数%はあるのではないだろうか。個人所得税の提出件数は2021年で約1.8億件だ。1%のエラー発生率として180万件にもなってしまう。これを一つ一つ修正するとしたら、大変な時間だろう。
簡単なところでも、申告書に間違いがあると処理に時間がかかるので、IRSは、納税申告書の提出時に、次の項目を確認してほしいと言う。
(申告書の署名と日付の記入)
夫婦合算で申告書を提出する場合は、両方の配偶者が申告書に署名して日付を記入する必要がある。片方の配偶者しか記入していないと受理されないこともある。
(ルーティン番号とアカウント番号)
還付金をもらう口座の情報が正しくないと、還付が遅れたり、間違ったアカウントに入金されたりする可能性がある。口座の名前が申告書の名前と一致していることも必要だ。
(名前、生年月日、社会保障番号)
扶養家族の名前、生年月日、社会保障番号を正しく記載する。即ち、社会保障カードのとおりに、納税申告書に各SSNと名前を入力する必要がある。
(デジタル資産の質問)
2022年の課税年度のフォーム1040および1040-SRでは、デジタル資産についてのチェック項目がある。「はい」または「いいえ」のいずれかをチェックするのだが、このフィールドの入力を落としやすい。
(ファイリングステータス)
結婚したりしてフィリングステータスが変わることがある。正しいステータスを選ぶ。
日本人の名前や住所の綴りや郵便番号など、日本人ならばあれっおかしいと気がついても、IRSで処理をしている人には、判断しようがない。地番を間違えたり、部屋番号を間違えたり、電話番号を間違えたりあっても、決定的なものではないが、せめて上記の項目は間違えないようにしたい。
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