2019.05.05
所得税
家の譲渡益に対する控除
自分が住んでいる家を譲渡した時に、譲渡益から25万ドル(独身)50万ドル(夫婦合算)の控除が取れる。これは大きいのだが、無条件に取れるわけではない。この条件に合致するには次の二つの条件を満たすことが必要だ。
所有テスト:譲渡以前の5年において少なくとも24カ月、または730日以上、その家を所有している。
使用テスト:譲渡以前の5年において少なくとも24カ月、または730日以上、その家を主たる家として使っている。
所有テストは大丈夫としても、使用テストで条件を満たさないこともあり得る。
アメリカで家を購入した人が日本に業務上の出張を行う事が多い。また夏休みに外国旅行したり、日本に里帰りをする。この日数は一時的な不在である限りカウントしなくても良い。
ところが、子供が日本の学校に入学したり復学したりして、配偶者が2年間、その家に住むことなく日本に帰国してしまったとする。この場合は、本格的に帰国してしまったわけだから、配偶者については使用テストを満たさない。
前者の場合は50万ドルの控除は使えても、後者の場合は25万ドルの控除と言うことになってしまう。